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2008年11月15日(土) 11時45分

シャープ、液晶パネルを減産 パナソニックも、需要減で東京新聞

 シャープが12月以降、薄型テレビ用液晶パネルの主力生産拠点の亀山工場(三重県亀山市)で減産することが15日、分かった。パナソニックも12月から来年1月にかけて液晶テレビ用パネルの生産台数を、計画より約1割減らす方針。

 世界的な景気減速を受けた消費の冷え込みで、台湾、韓国など海外メーカーも業績が低迷しており、年末商戦を控えて各社には厳しい冬となりそうだ。

 シャープの亀山工場での本格的な減産は、2004年の稼働以来初めて。具体的な時期や削減幅は、今後の需要の推移などを見て決める。亀山工場は第1、第2工場があり、月産計210万台(32型換算)のパネル生産能力がある。ことし夏以降、フル稼働の状況という。

 シャープは堺市に世界最大規模の液晶パネル工場を建設中で、2009年度中に稼働する方針に変更はないとしている。

 パナソニックが減産するのは、子会社のIPSアルファテクノロジ(千葉県茂原市)。現在の生産規模は明らかにしていないが、年末年始に当初計画の1割程度減産し、2月をめどに通常の生産に戻すとみられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111501000207.html