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2008年11月15日(土) 17時18分

米で10代の「捨て子」続出 ネブラスカ、救済法改正へ東京新聞

 【ロサンゼルス15日共同】親が育てられない乳児を念頭に、病院が子どもを受け入れる制度の運用を始めた米中西部ネブラスカ州で、10代の少年少女が預けられるケースが相次いでいる。制度を定めた州法が「子ども」の年齢を規定していないためで、州議会は14日、法改正へ審議を始めた。

 ネブラスカ州では近年、親が新生児を遺棄して死亡させるケースが増えたため、指定の病院に子どもを預けた親の刑事責任を問わないとする州法を7月に施行した。

 日本では熊本市の慈恵病院が昨年から運用を始めた「赤ちゃんポスト」があるが、AP通信によると、米国でも各州にネブラスカと同様の法律がある。多くの州は「生後3日まで」などと絞っているが、法制定の過程で議員から反対論が出たネブラスカ州では制限しなかった。

 このため10代の少年少女を預ける親が続出。「子ども」を18歳未満と定義する別の州法もあり、病院側も受け入れている。今月13日までに州内で預けられた34人のうち28人が11−17歳で、1歳以下はたった1人だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111501000464.html