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2008年11月15日(土) 10時06分

米軍駐留めぐり新決議採択も 地位協定でイラク大使東京新聞

 【ニューヨーク14日共同】イラクのバヤティ国連大使は14日、国連安全保障理事会決議が年末で期限切れになった後の米軍駐留を可能にする地位協定交渉について、年内合意を「依然として楽観視している」と述べる一方、米国と合意できず新決議で駐留期限を延長することもあり得るとの認識を示した。安保理でのイラク問題会合後、記者団に語った。

 大使は、米兵への免責特権などをめぐり交渉が難航していることも明らかにした。米国は年内合意を目指すとしてきたが、交渉が不調に終われば新決議を採択する可能性も出てきた。

 バヤティ大使は「年内に合意できず期限延長を安保理に依頼する可能性はある」と言明。また、地位協定案でイラク側が求めた修正5点のうち、2点で交渉が続いていることを明らかにし「最も重要な問題は、駐留米軍に対するイラク側の裁判権だ」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111501000195.html