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2008年11月15日(土) 08時47分

金総書記の専用列車動かず 衛星で確認、遠出困難か東京新聞

 【ソウル15日共同】北朝鮮の金正日総書記の健康が悪化したとされる8月中旬以降、金総書記が利用する特別列車が平壌の専用駅に停車したままであることが、15日分かった。衛星写真などの分析結果として、複数の韓国政府関係者が明らかにした。

 金総書記は地方視察などの際「線路が整備されていれば基本的に特別列車で移動する」(韓国軍筋)とされる。このため米韓の情報当局は金総書記の健康状態について、遠隔地への外出は困難な状況との見方を強めているという。

 ただ、金総書記は国内移動では自動車も多く利用しているとみられ、北朝鮮の交通事情に詳しい韓国交通研究院の安秉☆研究委員は「特別列車が動いていないからと言って、総書記が移動していないとは断定できない」と指摘している。

 北朝鮮メディアは10月11日、金総書記が朝鮮人民軍第821部隊所属の女性砲兵中隊を視察したと伝え、写真を公開。しかし韓国政府関係者によると当時、周辺で特別列車の運行は確認されなかった。

(注)☆は王ヘンに民

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111501000155.html