女性に集団で乱暴したとして群馬県警高崎署は１４日までに、私立桐生第一高校（同県桐生市）１年の男子生徒ら３人を集団強姦（ごうかん）の疑いで逮捕した。３人は今年７月下旬、女性を泥酔させて集団乱暴した疑い。高校野球の名門として知られる同校は今夏、生徒による暴行や野球部員による強制わいせつ事件など、不祥事が相次いだばかり。高校では「（集団強姦は）一番卑劣なこと。申し訳ありません」としている。
女性を乱暴したのは桐生第一高校の１年の男子生徒、私立高崎健康福祉大高崎高校（高崎市）１年の男子生徒ら３人。
調べによると男子生徒らは今年７月下旬、公園に女性を呼び出し集団で乱暴した疑い。高崎署はこの日、少年らの身柄を送検。３人は女性を泥酔させていたため、集団準強姦容疑を適用した。
桐生第一高校の新井康敬ゼネラルマネジャーは「やったことはものすごい悪いことで、一番卑劣な行為。申し訳ありません。指導が行き届いていなかった」と謝罪。ホームページでも「お詫び」を掲載した。高崎健康福祉大高崎高校の茂木美恵子教頭も「大変申し訳なく思っている」とコメントした。
桐生第一高校は正田樹（前阪神）、一場靖弘（楽天）らを輩出した高校野球の名門だが、今年７月には１年の男子生徒が集団暴行を受け死亡し、元同級生が逮捕され、生徒３人が書類送検された。また同月、２年の硬式野球部員が帰宅途中の女子高生の体を触ったとして強制わいせつ容疑で逮捕されるなど不祥事が連発。それにもかかわらず８月、甲子園大会に出場し、批判を浴びたばかり。同月に校長が辞任し、９月に再発防止に向けた改善計画書を県に提出していた。
学校によると今回、女性に乱暴した生徒は軟式野球部員で、逮捕直前までいつも通り登校。素行に問題はなかったという。処分については今後、情報を集め退学も含めて検討する方向。部活動も顧問の教師が県野球連盟に報告したという。
学校側は「批判されるかもしれないが、校長の辞任はないと思う」とした。新井氏は「事件は７月で、現在の校長の就任や改善計画書提出の前。今では生徒の通学に教師も同行し、講演会で命の大切さを教えている。（問題を起こした）生徒が自ら名乗り出てくれなかったのが残念です」と話した。
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