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2008年11月14日(金) 08時02分

メタミドホス汚染米を放置 05年に中国産もち米で検出東京新聞

 農林水産省が2005年、政府が買い入れた中国産もち米から基準値を超える有機リン系殺虫剤メタミドホスを検出しながら、食用として販売済みだった約1550トンを調査せずに放置していたことが13日、明らかになった。

 ことし9月に汚染米問題が発覚する以前から同省は問題を把握していたことになり、同省の消費者行政に対する姿勢があらためて問われることなる。同日の参院農林水産委員会で民主党の平野達男議員の質問に農水省が明らかにした。

 同省は03年度に中国からもち米約5000トンを輸入。06年5月の規制強化に向け、05年12月以降に行った検査で、在庫として残っていた3千数百トンから基準値を超えるメタミドホスが検出され、汚染米だったことが判明した。

 この時点ですでに約1550トンが食用として販売済みだったが、農水省は購入業者が在庫を持っていないかどうかなどの追跡調査を行っていなかったほか、対応について厚生労働省や食品安全委員会に相談もしていなかった。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111490075856.html