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2008年11月14日(金) 23時54分

金融対応で共通点強調 EU・ロシア首脳会談東京新聞

 【ニース(フランス南部)14日共同】欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領とロシアのメドベージェフ大統領は14日、フランス南部ニースで首脳会談を行い、ワシントンで開かれる緊急首脳会合(金融サミット)を前に、国際金融システムの改革に向け欧州とロシアの立場には共通点が多いとの認識で一致した。

 金融市場の規制強化を求めるEU側と、過剰な規制をけん制する米国との溝が浮き彫りになる中、EU側はロシアの賛同を得て、サミットの主導権を握りたい思惑だ。

 会談後の共同記者会見でサルコジ氏は「(金融危機対応の)ロシア側提案は素晴らしい中身。欧州側の提案とも極めて近い内容だ」と強調。「サミットが力強い決定の場となることをロシアが望んでいることに、とても満足している」と述べた。「ロシア側提案」の中身には言及しなかった。

 メドベージェフ氏は、来年2月に第2回金融サミットを開くとのサルコジ氏の提案について「全面的に支持する」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111401001046.html