福島県郡山市で2月、けいれんや嘔吐(おうと)を起こした女性=当時(82)=が救急搬送された際、5つの病院に計9回受け入れを断られ、途中で意識がなくなり、搬送先の病院で死亡していたことが14日、分かった。
郡山地方広域消防組合消防本部によると、119番があったのは2月5日午後11時21分。同本部は市内の5つの病院に計9回、受け入れを要請したが、いずれも「空きベッドがない」「処置できる医師がいない」などの理由で断られた。
このため郡山市から約40キロ離れた福島県立医科大付属病院(福島市)に搬送した。女性は搬送途中に意識がなくなり呼吸が停止。翌6日午前1時9分に病院到着後、午前1時33分に死亡が確認された。同病院は死因を明らかにしていない。
同本部は「最善を尽くしたが女性が亡くなり、誠に残念。今後とも医療機関と連携を図り、適切に対応したい」としている。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081114-OHT1T00186.htm