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2008年11月14日(金) 10時03分

セクハラ疑惑で空将補更迭!術科学校長、部下が訴えスポーツ報知

 航空自衛隊第一術科学校(浜松市)の校長だった宮下今朝芳空将補(55)が部下の女性からセクハラ(性的嫌がらせ)を訴えられ、9月に更迭されていたことが14日、分かった。防衛省は「規律違反の疑いがある」として懲戒処分に向けた手続きを進めている。

 同省は通常、一佐以上の幹部人事異動を報道機関に発表するが、今回はしていない。更迭は浜田靖一防衛相の就任前だが、浜田氏は同日の閣議後会見で「プライバシーの問題もあるが、発表しなかったことに疑問がある」と述べた。浜田氏が報告を受けたのは13日夕方だったという。

 防衛省によると、宮下空将補は昨年9月から同学校長を務めていたが、今年9月に部下の女性から「セクハラ行為を受けた」と訴えがあった。報告を受けた防衛省は同月18日付で校長職を解いて航空幕僚監部付けとし、懲戒処分に向けた調査をしている。発覚から2か月たった現在も、後任の校長は不在のまま。

 宮下空将補は空幕整備課長や航空支援集団司令部装備部長などを経て、北部航空方面隊司令部(青森県三沢市)幕僚長から、第一術科学校長に。同学校は航空機やエンジン、武器弾薬の整備などを学ぶ自衛隊の専門教育機関。

 自衛官によるセクハラをめぐっては2001年、陸上自衛隊第八師団(熊本市)の元女性隊員が上官2人に損害賠償を求め、熊本地裁が上官1人に30万円を支払うよう命じた裁判などがある。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081114-OHT1T00098.htm