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2008年11月14日(金) 00時08分

DSソフトのデータを複製、無断販売で3人逮捕スポーツ報知

 任天堂(京都市)の人気携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の専用ソフトのデータを複製し、ホームページ(HP)で無断販売したとして、京都府警ハイテク犯罪対策室などは13日、著作権法違反(譲渡権侵害)の疑いで、大阪府寝屋川市の元会社社長朝霧由章容疑者(37)ら3人を逮捕した。

 ネット上で違法ゲームソフトを流通させるHPは大半が英語や中国語表記だが、日本語で「DSゲームはダウンロードする時代」と宣伝し、100種類近いゲームがダウンロードできたという。任天堂が著作権法違反容疑で告訴していた。

 ほかに逮捕されたのは朝霧容疑者の母で会社社長、岡田安枝(58)=寝屋川市、アルバイト木村健太郎(21)=同=の両容疑者。3人とも容疑を否認している。

 調べでは、朝霧容疑者らは7月、「マリオパーティDS」などソフト5点のデータを保存した記録媒体と複製データでもゲームできる「マジコン」と呼ばれる機器を、京都市の男性会社員(41)に計1万980円で販売した疑い。

 海賊版のゲームソフトはネットを中心に流通。マジコンの利用でゲームできるのが現状だが、購入者を罰する規定はないといい、不正利用が問題化している。メーカーやコンピュータソフトウェア著作権協会は、産業の発展を妨げるとして法整備を求めている。

 任天堂とゲームメーカー54社は7月、違法複製ソフトによる被害が大きいとして、マジコンを扱う5社に輸入、販売の中止を求める訴訟を東京地裁に起こしている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081113-OHT1T00269.htm