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2008年11月14日(金) 00時00分

1周年を迎えた「OpenSocial」--次期版で最大の変更点とは読売新聞

 MySpaceは米国時間11月13日、「OpenSocial」アプリケーションプラットフォームの1周年を記念して、サンフランシスコのオフィスで開発者向けイベントを開催した。

 GoogleがOpenSocialを発表してから378日が経過し、このオープンソースプラットフォームは、7500以上のアプリケーションにわたって6億人以上の登録ユーザーを擁している。

 最近でもNingやLinkedInといった大型サイトがOpenSocialを導入しているため、Googleは2009年第1四半期までに登録ユーザー数は8億人を突破すると予想している。また、米国以外でも多くのサイトがOpenSocialを採用している。中国のソーシャルネットワークである校内网(シャオネイ)も12日にOpenSocialを導入した。これにより、OpenSocialアプリケーションにアクセスできるユーザー数がさらに3000万人増加することになる。

 Googleは、「OpenSocial 0.9」の計画について語った。この次期版OpenSocialでは、非常に多くの内部的な変更が加えられる予定で、それらの多くはOpenSocialアプリケーションの動作速度や全体的な効率を向上させるためのものだ。しかし、ユーザーと開発者にとって最大の変更点は、複数のバージョンのアプリケーションを同時に実行可能になる点だろう。これにより、開発者は、通常のアプリケーションに加え、プレミアム版やベータテスト版のリリースが可能になり、すべてのユーザーに未検証版を提供してしまうという恐れがなくなる。また、開発者は、標準的なソフトウェアと同様に、複数のバージョンを提供し、その中からユーザーに選択してもらうことが可能になる。

 現在、OpenSocial 0.9のテスト版が提供されており、1月に完全な開発者向けバージョンのリリースが予定されている。過去のリリースと同様に、同プロジェクトがオープンソースであるということは、開発者が数週間かけて仕様案について議論した後、最新のドラフトについて採決が取られ、参加サイトへ推進され、その後、新しい標準版がリリースされるということだ。(CNET Japan)

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http://www.yomiuri.co.jp/net/cnet/20081114nt12.htm