記事登録
2008年11月14日(金) 23時33分

新たな国際協調行動辞さず FRB議長、危機対策で東京新聞

 【ワシントン14日共同】バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は14日、欧州中央銀行(ECB)がフランクフルトで開いた会議で講演し、国際的な金融危機に対応するため、各国の中銀は「追加措置を取る用意がある」と述べ、市場への資金供給や利下げで新たな協調行動を辞さない考えを表明した。

 議長は危機対策として日米欧の中銀が大量の資金を市場に供給、10月にはFRBやECBなどが一斉利下げに踏み切り「前例のない国際的な政策協調が進んでいる」と指摘。信用収縮に見舞われた金融市場の機能は「一時的に改善した」との見方を示した。

 しかし同時に議長は、経済情勢の悪化を示す指標などが多く、市場動向も不安定として「試練が残っている」と指摘。その上で「こうした状況では世界の中銀の協力が重要だと認識している」と強調した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111401001056.html