記事登録
2008年11月14日(金) 23時07分

ユーロ圏初の景気後退 7−9月GDP0・2%減東京新聞

 【ベルリン14日共同】欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタットは14日、ユーロ圏15カ国の2008年7−9月期の実質域内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、前期比で0・2%減となったと発表した。4−6月期の0・2%減に続く2・四半期連続のマイナス成長で、1999年のユーロ導入以来、初の景気後退入りが確認された。

 金融危機の深刻化や世界的な景気低迷による輸出不振に、新車販売の急減など内需低迷が重なったのが理由。EU全体の27カ国でも0・2%減(4−6月期は0・0%)のマイナス成長だった。

 EUは加盟国向けの金融支援などを検討しているほか、ドイツなど各国も個別に大型の経済対策を計画。欧州中央銀行(ECB)など各中銀は追加利下げを示唆しており、景気がこれ以上悪化するのを阻止する構えだ。

 7−9月期の国別では欧州最大経済規模のドイツと、イタリアがともに0・5%減で、両国とも2期連続のマイナス成長。スペインも0・2%減だったが、フランスは0・1%増とわずかながらプラス成長となった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111401000876.html