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2008年11月14日(金) 19時46分

不良債権損失は7000億円超 大手銀行9月中間決算東京新聞

 三井住友フィナンシャルグループなど大手銀行5グループの2008年9月中間連結決算が14日、出そろった。金融危機による景気悪化で不良債権の処理費用が急増し、未発表の三菱UFJフィナンシャル・グループの予想を加えた6グループで総額7000億円を超した。株価急落による損失も大幅に増え、全体の純利益は前年同期に比べて半減した。

 09年3月期の不良債権処理費用が1兆円を超すのは確実で、05年3月期以来、4年ぶりの高水準となる見通しだ。投資信託販売の減少などで本業の利益も軒並み大きく減少。大手銀行が融資に一段と慎重となり、景気悪化に拍車をかける恐れがある。

 9月中間の不良債権処理費用は三井住友が前年同期比約2倍の2241億円、みずほフィナンシャルグループも約2・4倍の1304億円を計上した。りそなホールディングスは約9・1倍の1265億円となった。

 三菱UFJは18日に9月中間決算を公表する予定。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111401000772.html