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2008年11月13日(木) 03時05分

トヨタ、09年度の役員報酬減額を検討読売新聞

 トヨタ自動車が2009年度の役員報酬を減額する方向で検討に入ることが12日、明らかになった。

 世界的な景気減速に伴う新車販売の不振で、2009年3月期の連結営業利益が前期比約74%減と大幅に落ち込む見通しとなったため経営責任を明確化し、徹底した経費削減に向け率先垂範を示す狙いだ。

 日本経済のリード役であるトヨタが役員報酬減額に踏み切れば、他のメーカーの経営判断にも大きな影響を与えそうだ。

 役員報酬減額は、トヨタが社内に5日設置した「緊急収益改善委員会」の重要な検討項目とする。「聖域なきコスト削減」に向けて社内の危機意識を高める狙いもあるとみられる。同委員会は、工場などの整理統合なども検討する。

 トヨタの08年度の役員報酬・賞与の総額は前年度比17%増の39億2000万円で、取締役1人あたり平均では1億2200万円だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081113-00000001-yom-bus_all