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2008年11月13日(木) 03時05分

中国で肝移植の男性、死亡していた…邦人代表から聴取へ読売新聞

 中国・遼寧省瀋陽市に本部を置く「中国国際臓器移植支援センター」が中国で日本人への臓器移植を仲介していた問題で、2006年に同センターの仲介で移植手術を受けた横浜市内の会社社長の男性(当時64歳)が、手術から4か月後の昨年2月に死亡していたことが神奈川県警など警察当局の調べで明らかになった。

 警察当局は12日、臓器移植法違反の疑いで同センターの長瀬博之代表(52)から話を聞いた。今後、男性の移植手術の状況などについても事情聴取する。

 捜査関係者によると、男性は同センターに肝臓移植の仲介を依頼し、2006年10月頃、中国で手術を受けた。

 しかし、帰国後に体調が悪化、昨年2月に多臓器不全で死亡したという。神奈川県警が今年5月、男性の家族に行った事情聴取では「死亡との関連性はわからなかった」としている。

 警察当局は同センターの仲介を受けた他の患者の術後の容体も調べる。長瀬代表に対しては12日午前、今後の事情聴取の日程を調整するため同県警の捜査員が携帯電話を通じて話を聞いた。

 同県警幹部によると、長瀬代表は「逃げも隠れもしない」との意向を示す一方、「中国で(現地公安当局に)すべて押さえられ、日本に証拠物はない」と話したという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000073-yom-soci