東京都渋谷区の住宅街で12日午後零時半頃、会社経営・横山信一さん(60)の自宅兼事務所で爆発が起こり出火した。この火事で、横山さん宅と向かいの民家が全焼。横山さんの母の喜代子さん(88)と妻の洋子さん(55)の遺体が見つかった。横山さんが映画撮影用に扱っていた火薬が引火したとみられる。
出火元に住んでいた横山さんは、テレビや映画界で活躍する拳銃指導の第一人者だった。
「ビル横山」の芸名で30年以上前から活動を始め、銃を発射するシーンの「ガン・エフェクト」という特殊効果の分野や、俳優に銃の扱い方を指導する「拳銃殺陣師」などの分野を開拓した。
テレビの特撮番組やドラマ、映画などに引っ張りだこで、最近では映画「パッチギ!」などの作品に、スタッフとして名を連ねてきた。また、銃器指導などのほかに、西部劇やウエスタンショーの営業活動も行っていた。
出火元の住居兼作業場には、多数の撮影用の拳銃があふれていたが、周辺の住人にあまり知られていなかったようだ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081113-OHT1T00058.htm