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2008年11月12日(水) 12時06分

ブッシュ大統領、過去の発言を後悔 回想録執筆を検討中CNN.co.jp

ニューヨーク(CNN) 任期終了が迫ったブッシュ米大統領は11日、CNNの単独取材で、8年間の在任期間を振り返った。大統領は、テロとの戦いに関する過去の発言の一部を後悔しており、米軍のイラク進攻からわずか1カ月後に「任務遂行」の旗の前で演説するべきではなかったと語った。

大統領は「退役軍人記念日」の式典出席後、当地で博物館として公開されている空母イントレピッドの艦上で取材に応じた。大統領は米同時多発テロの直後、首謀者オサマ・ビンランディン容疑者の拘束を求める発言の中で、西部劇の指名手配ポスターの決まり文句「Wanted, dead or alive」(お尋ね者、生死問わず)を引用し、大統領にふさわしくないとローラ夫人に注意されたことを明らかにして、「言うべきではなかったことを言ってしまった。悔やんでいる」と述べた。イラク武装勢力が駐留米軍を攻撃できる状況にあるとの見解を受け、武装勢力を「連れてこい」と語った2003年の発言も後悔しているという。

大統領はまた、政権移行に向けて10日に民主党のオバマ次期大統領と初協議する前、クリントン前大統領に電話で意見を求めたことを明らかにした。大統領は電話で、クリントン氏が就任前の大統領と会談した時と同様、オバマ氏に丁寧に対応したい意向を示した。オバマ氏は大統領との協議で、ホワイトハウスでの生活に対する2人の娘の適応方法に強い関心を示したとされる。

大統領は、大統領選で同じ共和党のマケイン候補が敗れたものの、オバマ氏の勝利は「米国にとって良いこと」だとコメント。「オバマ氏の当選は米国の歴史的瞬間。多くの国民はこの日が来ることを信じていなかった」などと語り、オバマ氏の今後の政権運営の成功を祈った。

大統領は来年1月20日の退任後、地元テキサス州に戻る予定。回想録の執筆を検討しており、構想を練り始めたという。



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