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2008年11月12日(水) 08時06分

新テロ法案採決の条件 民主、首相質疑を要求産経新聞

 民主党は11日、参院外交防衛委員会の理事懇談会で、新テロ対策特措法改正案の13日の委員会採決の条件として、(1)麻生太郎首相が採決前の委員会質疑に出席する(2)首相と自衛隊の統合幕僚長と陸海空幕僚長の制服組4トップが出席したシビリアンコントロール(文民統制)に関する集中審議を採決前または後に開催する−ことを要求した。与党側は要求を持ち帰った。

 参院外交防衛委の浅尾慶一郎民主党筆頭理事は11日、田母神俊雄・前航空幕僚長の参考人質疑後、「再三再四、田母神氏は防衛省内で(論文と)同様の考えを示していた。防衛省でシビリアンコントロールへのチェック機能が働いていない。懸念が深まった」と述べ、集中審議の必要性を強調した。共産党の志位和夫委員長は会見で、田母神氏について「組織的に侵略戦争美化の教育を自衛隊内でしていた」と批判した。

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