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2008年11月12日(水) 02時30分

<わいせつ行為>逮捕後に不起訴…元臨時教員、国賠提訴へ毎日新聞

 教室で教え子の小1女児(当時6歳)にわいせつ行為をしたとして強制わいせつ容疑で逮捕され、容疑不十分で不起訴処分になったさいたま市浦和区木崎3、元戸田市立小学校臨時教員、新島篤さん(56)が国と県に500万円の損害賠償を求め、12日にもさいたま地裁に提訴する。「やっていないのに逮捕された真相を明らかにしたい」という。

 訴状などによると、新島さんは担任だった1年生の教室で9月9日午後1時半ごろ、ひざの上に背中を向けて座っていた女児の両手をつかんで自分のズボンの中に入れ、下半身を触らせたとして、9月29日に逮捕された。女児の保護者が県警に告訴していた。

 19日間拘置され、10月17日付で不起訴となったが、月末に予定されていた県教委との臨時職員契約は更新されず、職を失った。

 新島さんによると、女児がひざに乗っていたのは「帰りの会」の最中。教室には27人の児童がおり、女児の他にも2人が乗っていた。

 新島さんの代理人は「逮捕容疑にあるような姿勢は、体の構造や女児の体格から考えて不可能。民事訴訟で捜査資料を入手し、今後の方針を決めたい」と話している。県警監察官室は「提訴前の段階なのでコメントは差し控えたい」としている。【飼手勇介】

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