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2008年11月12日(水) 00時00分

江戸期の廿日市、CGで再現中国新聞

 宿場町として栄えた江戸時代の廿日市市中心部の町並みを再現しようと、広島工業大環境学部の三好孝治准教授(59)の研究室と廿日市市郷土文化研究会が共同でコンピューターグラフィック(CG)制作に取り組んでいる。

 CG化するのはJR廿日市駅近くの本通り商店街を中心とした一帯。江戸時代は約330軒の町家が旧西国街道沿いに軒を連ね、本陣が置かれていた。地図画像処理が専門の三好准教授の提案で2月から作業を始めた。

 現在、取り組む同商店街の東エリアは幕末の第2次長州戦争(1866年)の際に焼失し、当時の建物や図面はわずかしか残っていない。正徳年間(1711—15年)の町家の屋号と間口や奥行きの寸法を記した古地図や文化5(1808)年の絵地図をもとに、商売の内容や建物の形状などを分析した。

【写真説明】<上>町屋が軒を連ねる江戸時代の廿日市を再現したCGの一部 <下>江戸時代の廿日市の町並みのCG化について話し合う三好准教授(左から2番目)や学生たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811120054.html