記事登録
2008年11月12日(水) 00時00分

偽カード被害さらに2行 京葉銀と城北信金読売新聞

6地銀と同じ手口

 企業から流出した個人情報を使って偽造されたとみられるキャッシュカードで、全国の地方銀行の預金が引き出されていた事件で、新たに京葉銀行(本店・千葉市)や城北信用金庫(同・東京都荒川区)でも、同様の被害が出ていたことがわかった。2行の被害は計約2500万円に上る。同事件では、6地銀で計4億円の被害がすでに確認されているが、現金が引き出された顧客の多くが都内の健康食品会社の会員である点などが共通しており、警視庁などで犯行グループの特定を急いでいる。

 同庁幹部や各銀行などによると、京葉銀行では今月1〜3日、顧客が知らない間に都内と大阪府内の現金自動預け払い機(ATM)で12口座から約380万円が引き出されていた。城北信金でも今年6月、26口座から約2100万円が引き出される被害があった。同信金では、現金が引き出される直前、電話で暗証番号を入力し口座の残高照会を行うサービスが1日800件以上も利用された。偽造グループが流出した生年月日などの個人情報から、暗証番号を探り出すため同サービスを使ったとみられる。

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/ryusyutsu/20081112nt04.htm