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2008年11月11日(火) 23時31分

<神奈川県教委>高校生11万人の情報、ネットに流出か毎日新聞

 神奈川県教育委員会は11日、06年度の県立高校生約11万人のほぼ全員分の氏名、住所、口座番号などの個人情報がインターネット上に流出した恐れがあると発表した。一部が加工された形でネット掲示板に掲載されており、県教委は元データがネット上にないかどうか調べている。県教委は匿名の情報で9月に流出を把握したが、すぐに公表せず、対象者にも連絡していなかった。

 県教委の説明によると、流出の恐れがあるのは授業料の口座振替システムに用いた個人データ。一部が伏せられて個人が特定できない状態で約30人分がネット掲示板に載った。

 05年度に日本IBM(本社・東京都港区)に振替システムの開発を委託した際、孫請け会社のパソコンのファイル交換ソフト「Winny(ウイニー)」を通じデータが流出した疑いがあるという。

 日本IBMの広報は取材に対し、システム開発後のデータ削除を怠ったと説明、「不適切な情報管理をおわびしたい」と話した。

 9月12日に匿名での掲載情報が寄せられながら、約2カ月公表しなかった点について県教委は「2次被害を防ぐため調査を優先した」と説明している。【五味香織】

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