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2008年11月11日(火) 17時03分

参議院ネット中継、田母神氏の参考人質疑でパンク 同時アクセス500が限界ITmediaニュース

 参議院のインターネット審議中継が、アクセス過多でつながりにくくなるケースが増えている。11月11日午前中、田母神俊雄前航空幕僚長が参考人招致された外交防衛委員会で、ブロードバンド中継への同時アクセスが上限の約500を越え、つながりにくくなっていた。

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 ネット中継は、Windows Media Playerを使ったブロードバンド用と、Real Playerを使ったナローバンド用がある。参議院広報課によると、ネット中継用の回線は250Mbps。ブロードバンドは500Kbpsで、ナローバンドは27〜80Kbpsで配信している。全利用者がブロードバンドでアクセスした場合、同時アクセス数の上限は500になる。

 最近は利用者のほとんどがブロードバンド中継にアクセスしており「日常的に混んでいる」(参議院広報課)状態。アクセス過多でつながりにくくなるケースも増えているという。

 特にアクセスが集中しやすいのは、テレビ中継のない審議のうち、国民の注目度が高いもの。田母神氏の参考人質疑もテレビ中継がなく、注目を集めていた。過去には、村上ファンド問題に絡み、日本銀行の福井俊彦総裁(当時)が参考人として出席した2006年6月の予算委員会もテレビ中継がなく、ネット中継にアクセスが集中してつながりにくくなったという。

 現在のネット中継システムを導入したのは5年ほど前。来年度の更新を計画しており、現在、予算を請求している。

 衆議院のネット中継「衆議院TV」は、ブロードバンドとナローバンドを合わせた同時アクセス数の上限が約2400。こちらも「国民の関心が高い審議の中継にはアクセスが集中し、つながりづらいことがある」(衆議院広報課)そうで、段階的にシステムを更新しているという。

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