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2008年11月11日(火) 21時37分

関東大震災はチャンス…兵庫県知事が物騒発言、橋下氏も苦言読売新聞

 兵庫県の井戸敏三知事は11日、和歌山市で開かれた近畿ブロック知事会議で、関西経済界の活性策について、「関東大震災が起きればチャンスだ」と発言した。

 会議後、各知事から「不適切だ」と声が上がった。

 井戸知事は、経済を巡る議論の中で、「東京への一極集中を解消するための旗をあげなければならない」とし、「関東で震災が起きればチャンス。チャンスを生かさなければならない」と続けた。さらに「首都圏が被災した時に、関西は第2の首都機能を引き受ける準備をするべき」とも述べた。

 発言について、ブロック会議後の記者会見で、橋下徹・大阪府知事は「不適切発言ばかりの僕から見ても、不適切だったかな」と述べ、平井伸治・鳥取県知事も「(阪神大震災の)被災県の知事だからこそ、訂正すべき」と批判した。

 井戸知事は同日夜、神戸市内で、報道陣の取材に対し、「言葉遣いが適切でなかったことを反省したい」と陳謝。「一極集中のリスクの高まりと、それに備えることが関西の役割だと強調したかった」と釈明した。

 近畿ブロック知事会議は、近畿2府4県と福井、三重、徳島、鳥取県の10府県が参加。関西経済活性化をテーマに議論し、社会基盤を集約した「大関西」構想をまとめ、国への要望に生かしていくことを決めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081111-00000058-yom-soci