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2008年11月11日(火) 13時00分

松本死刑囚側が再審請求/オウム事件で2人目カナロコ

 地下鉄、松本両サリンなど計二十七人が死亡した十三事件で殺人、同未遂など六つの罪に問われ、死刑が確定したオウム真理教の松本智津夫死刑囚(53)=教祖名麻原彰晃=側が東京地裁に再審請求を申し立てていたことが十一日、分かった。

 一連のオウム真理教事件では、五人の死刑が確定しているが、再審請求が確認されたのは元幹部岡崎(現姓宮前)一明死刑囚(48)に続いて二人目。死刑執行のペースが最近、ほぼ二カ月おきと早まっているため、執行を阻止する目的もあるとみられる。

 申し立ては十日付で、即日受理されたという。

 二〇〇四年の一審東京地裁判決は松本被告を一連の事件の「首謀者」と認定して死刑を言い渡したため、弁護団は直ちに控訴。二審で新たに選任された弁護団は「被告には訴訟能力がなく、意思疎通もできない」と公判停止を申し立て、最終期限までに控訴趣意書を提出しなかった。

 東京高裁は〇六年三月、判決ではなく決定で控訴を棄却。弁護団は異議を申し立てたが、同高裁が退け、最高裁も同年九月に特別抗告を棄却し、死刑が確定した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081111-00000004-kana-l14