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2008年11月11日(火) 00時00分

黄色い風車で事故ゼロ願う中国新聞

 「世界道路交通犠牲者の日」(11月の第3日曜日)に合わせ、交通事故で子どもや恋人を亡くした広島市などの遺族が10日、「事故ゼロ」の機運が広がるよう願いを込めた黄色い風車を事故現場に供え、被害者の冥福を祈った。

 遺族の裁判支援や交通制度改善に取り組む「TAV交通死被害者の会」(大阪市北区)などの遺族団体が全国で進める活動の一環。

 飲酒運転の乗用車との事故で2004年9月、長女かずみさん=当時(24)=を亡くした父の会社員猪掛龍行さん(56)と母充子さん(54)らTAVの会員5人が、西区福島町の交差点付近を訪れた。デザイン関係の仕事に就くのが夢だったかずみさん。ドライバーに注意を促す黄色でデザインされた紙製の風車2つと花束を道路脇に供え、早い死を悼んだ。

 交際相手で共に事故に遭った会社員南原伸一さん(30)は「今も思い出さない日はない。事故抑止につなげたい」と話した。

【写真説明】事故現場に風車と花束を供える龍行さん(左)、南原さん、充子さん

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811110040.html