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2008年11月11日(火) 00時00分

三川ダム50年で旧交温め中国新聞

 三川ダム(広島県世羅町)完成50年を記念するイベント「歩いて久恵祭」が9日、ダム湖周辺で開かれ、ダム建設で水没した久恵地区の当時の住民と家族30人、関係者50人が旧交を温めた。

 倉敷市玉島の主婦有地郁子さん(71)が立ち退いたのは14歳の時。「先生、お元気で何より」。当時の三川中で教えを受けていた山口博人さん(86)=三次市甲奴町=に声をかけた。

 水没した21戸、70人は町内、千葉、福山、広島市などに散らばった。多くが鬼籍に入り、健在は約10人。8歳の時に生家が水没した広島市東区の建築士事務所経営小林和由さん(58)は「間取りや近所の様子が今も記憶に鮮明です」。

【写真説明】大妻コタカ生家の前で再会を喜ぶ小林さん(右)、山口さん(中)ら水没時の住民たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811110016.html