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2008年11月11日(火) 11時00分

横浜のドンキ放火/株価下落狙った犯行かカナロコ

 量販店「ドン・キホーテ」への放火未遂容疑で逮捕された会社員関根英雄容疑者(36)が神奈川県警の調べに「放火をしてドン・キホーテの株価を下げてもうけようと思った」と供述していることが十一日、分かった。

 同社の株価は犯行日前後、一時下落していたが、県警は関根容疑者が同社株の「空売り」で利益を上げた疑いがあるとみている。県警は証券取引等監視委員会と協議し、金融商品取引法違反(暴行)容疑の初適用を目指し、捜査を進めている。

 空売りは株を持っていないのに証券会社などから株を借りて売り、株価が下がったところで買い戻して差益を狙う方法。金融商品取引法は相場変動目的で、根拠のない情報を流す「風説の流布」や、暴力的な手段を使う「暴行」「脅迫」を禁じている。

 関根容疑者は十月、新聞社に「ドン・キホーテへの制裁を行う」との脅迫文を送ったとして威力業務妨害容疑で逮捕され、横浜市緑区の「東名横浜インター店」に七月にガソリンをまいて火を付けた放火未遂容疑で再逮捕された。五月に横浜市中区の「港山下店」であった不審火についても犯行を認めているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081111-00000003-kana-l14