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2008年11月11日(火) 08時06分

【Re:社会部】紳士の入れ墨産経新聞

 「彫り師」の取材をしたことがります。若者たちの間でタトゥー(入れ墨)が流行し始めた10年ちょっと前のこと。「タトゥーをする人が都会で増えつつある。そのうち、堂々と見せて歩く時代になる」というのが彫り師の予言でした。

 先日、たまたま目にしたプロ野球日本シリーズのテレビ画面。ギョッとしました。巨人のクルーン投手。ユニホームの半袖部分の上腕にタトゥーが見えるのです。投球ごとに画面にはっきりと写っていました。

 大きく立派な柄のようで、ファッションというよりヤクザの彫り物といった感じ。スポーツ紙によると、炎の柄や、漢字で「信」の文字などを彫っており、取り立てて問題となったこともないようです。

 米国のメジャーやバスケでは、タトゥーを見せている選手は少なくありません。でも、過去には清原和博選手が着けるピアスが大問題になったこともある巨人で、外国人選手とはいえタトゥーがOKとは…。

 巨人のチームのモットーは「紳士たれ」。タトゥーの認知度は高まったとは思いますが、彫り師の予言をはるかに超えて、紳士の装いとして認められる時代になったとは思いません。

 外国人だから特別扱いなのでしょうか。腑に落ちない光景でした。(卓)

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