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2008年11月10日(月) 22時00分

点検行わずに2395回飛行も、空港に全日空3機足止め読売新聞

 全日空系のエアーニッポン(ANK)が運航するボーイング737−500型機の3機が10日、国土交通省が航空会社に対して機体の検査や改修などを求める措置「耐空性改善通報」に沿った点検を行っていなかったことがわかり、那覇空港と中部国際空港でそれぞれ足止めになった。

 この機体で運航する福岡−名古屋間を往復する2便、那覇−宮古島間の2便、那覇発福岡行き1便の計5便が欠航になり、乗客計約300人に影響した。機体の点検プログラムの設定漏れが原因とみられ、全日空では「お客様に申し訳ない。早急に再発防止策を講じたい」としている。

 点検を行っていなかったのは、国交省が2006年7月に出した措置に関するもの。胴体の外板の塗装剤を除去する際の作業ミスでひっかき傷が見つかった機体について、1000回の飛行ごとに超音波を使って傷の有無などを検査を求める内容だった。3機のうち1機は飛行回数が規定の回数を2395回も超過しており、点検が必要な時期から約400日にわたって運航を続けていたとみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000058-yom-soci