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2008年11月10日(月) 21時21分

米国、カナダの3研究者に京都賞産経新聞

 科学や文化で国際的に貢献した人に贈られる第24回京都賞(稲盛財団主催)の授賞式が10日、京都市左京区の国立京都国際会館で行われ、米やカナダの研究者3氏に、メダルと賞金5000万円が贈られた。

 受賞したのは、先端技術部門が米カリフォルニア大学のコンピューター科学者、リチャード・M・カープ教授(73)▽基礎科学部門ではカナダ・トロント大学の分子生物学者、アンソニー・J・ポーソン教授(56)▽思想・芸術部門はカナダ・マギル大学名誉教授の哲学者、チャールズ・M・テイラー博士(77)。

 コンピューターで問題を解くための系統的な計算手法(アルゴリズム)を多数開発したカープ教授は「受賞に感謝し、これまで私を助け、鼓舞してくれた人たちの代表としてこの賞を受けたい」。細胞の情報伝達(シグナル伝達)の仕組みを解明したポーソン教授は「大変光栄。この偉大な賞を通して京都と関係することは爽快(そうかい)な気持ちにさせてくれる」と話した。

 また、多文化主義を提唱したテイラー博士は「過去に受賞された偉大な思想者の列に私の名前があることに恐縮しており、受賞の栄誉に深く感動している」と喜びを語った。

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