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2008年11月10日(月) 21時11分

<女性入院患者>浴槽内で全身やけど死亡 千葉市の病院毎日新聞

 千葉市は10日、市立青葉病院(中央区、更科広実院長)で今月6日、70代の女性入院患者が、病棟浴室の浴槽内で全身にやけどを負った状態で見つかり、約14時間後に死亡したことを明らかにした。届け出を受けた県警千葉中央署が、司法解剖するなどして事故原因を調べている。

 病院によると、女性は膝(ひざ)関節症の手術を7日に控え、6日午後2時ごろ1人で入浴。35分後、担当の看護師が浴槽内で倒れている女性を見つけた。女性は、右上半身と下半身が浴槽の湯につかり、心肺停止状態。蛇口からは約55度のお湯が出っ放しになっていた。女性は、首から下に重度のやけどを負い、肩に打撲の跡があった。死因は多臓器不全という。

 風呂は蛇口が一つで、入浴者が温水(55〜60度)と水の量を調節して適温にする仕組み。女性は10月31日の入院後、初の入浴。自力歩行もでき、入院の際の質問には「入浴時の介護は必要ない」と答えていたという。

 会見した高橋長裕副院長は「対応は適正だった。安全管理上問題がなかったか、調査委員会を設置して検討する」と話した。【斎藤有香】

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