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2008年11月10日(月) 21時01分

<中部国際空港>初の経常赤字20億円 09年3月期見通し毎日新聞

 中部国際空港会社(愛知県常滑市)は10日、05年の開港以来初の赤字見通しとなっていた09年3月期の連結業績予想について、経常赤字が20億円(前期は6億円の黒字)になるとの見通しを発表した。

 原油高で国際線を中心に減便や運休が相次いだほか、燃料サーチャージの導入で上半期(4〜9月)の国際線旅客数が前年同期に比べ7.4%減少、国際貨物便も同31%減った。下半期も景気減速が続くと判断、通期の旅客数が前期に比べ約10%減ると予想しているほか、貨物便も回復の見通しは立っていない。商業施設の売り上げ減も響く見込みだ。

 09年3月期の売上高見通しは、従来予想比40億円減の493億円(前期比6.8%減)。最終(当期)利益予想は公表していないが「最大で25億円の赤字になる」(稲葉良※=よしみ=社長)という。また、同時に発表した08年9月期中間連結決算は、売上高が前年同期比6.6%減の252億円、経常赤字1億円(前年同期は10億円の黒字)、最終赤字は3億円(同5億円の黒字)で、開港以来、初の赤字となった。【米川直己】

 ※は「目」へんに「見」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000121-mai-bus_all