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2008年11月10日(月) 21時00分

前空幕長、11日参考人質疑=野党、政府の責任追及へ−参院委時事通信

 日本の過去の侵略行為を正当化する論文を発表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長に対する参考人質疑が11日、参院外交防衛委員会で行われる。野党側は、政府見解と異なる歴史認識を持つ田母神氏を航空自衛隊トップに任命した政府の責任を取り上げ、シビリアンコントロール(文民統制)の原則に反すると追及する。多数の自衛官の論文応募に、空自が組織としてどこまで関与していたかも焦点となる。
 野党は、論文で「日本が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」などと書いた田母神氏に、歴史認識を改めてただす。政府見解に反する主張をする人物を幕僚長にまで昇進させた政府内のチェック体制の甘さを浮き彫りにする方針だ。同氏は懲戒処分の審理に応じる考えがあったとされることから、懲戒免職の手続きを取らずに定年退職とした防衛省の対応も徹底追及する。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000170-jij-pol