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2008年11月10日(月) 19時33分

「Adobe Reader」の脆弱性を突く攻撃が発生Computerworld.jp

 11月4日に修正パッチが公開されたばかりの「Adobe Reader 8」の脆弱性を突く攻撃が発生している──。11月7日、SANS InstituteのInternet Storm Center(ISC)に所属するアナリスト、ボージャン・ズドルンジャ(Bojan Zdrnja)氏はそのような警告を発し、ユーザーに対してできるだけ早急にAdobe Readerをアップデートするよう呼びかけている。

 Adobe Systemsが4日に公開したパッチで修正されるバグは8つあるが、同氏によれば、そのうち1つを突く攻撃(システムへの感染)を実行するPDFファイルが出回っているという。

 4日に公開された修正パッチは、Adobe Readerと「Adobe Acrobat」をそれぞれバージョン8.1.3にアップデートするものだ。すでに今年6月にはAdobe Reader 9とAdobe Acrobat 9がリリースされているが、脆弱性を追跡しているデンマークのSecunia ASPが先ごろ発表した統計によると、その後も従来のAdobe Reader 8を使用しているユーザーが多いという。

 なお、Adobeによると、Adobe Reader 9やAdobe Acrobat 9のユーザーは、今回発生した一連のPDF攻撃の影響は受けない。

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000006-cwj-secu