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2008年11月10日(月) 20時25分

「プロフ」で売春誘う書き込み 少女のケータイ「援交」急増J-CASTニュース

 携帯電話のサイト上で、売春を誘う書き込みをした少女の摘発が急増している。10代の携帯電話ユーザーが良く使う「プロフ」というサイトでは、「援(援助交際)してください」「H込みになっちゃうかも」など卑猥な書き込みが相次ぎ、「援助交際」を産み出す場になろうとしているようだ。

■「ぷちでお願いしたいです」

  「ドタキャン多すぎ(絵文字)本当にお金困ってるんで援してください(絵文字)」
  「条件ゎ ホ別3(編集部注:ホテル別料金で3万円)」
  「サポしてくれる人募集してます」

 こんな書き込みが散見されるのは、10代を中心としたユーザーが多い、携帯電話向けの「プロフ」と呼ばれるサイトだ。ユーザーのプロフィールを書き込めるほか、掲示板の機能も持ち合わせていることから、「3(編注:3万円)でもイイ?? 」「ぷち(編注:性交なし)でお願いしたいです」といった「隠語」を使ったやりとりが乱れ飛ぶ。メールアドレスを入力して連絡し合えるケースもあり、「援助交際」に使われている可能性も十分にありそうだ。なかでも目立つのは、10代の女子中・高生と思われるユーザーによる売春を誘う書き込みだ。

 また、「プロフ」では、「援できる女の子捜しています。JK JC JSで条件は話し合って決めたいなぁ〜」(編注:「JK」は女子高生の意)という男性側から少女を誘い込むような書き込み、性風俗などのあっせんと思われる書き込みも多数見られる。

 警察庁の2008年上半期(1〜6月)のまとめによれば、ネット上で売春を誘い込むなど、出会い系サイト規制法違反である「不正誘引」での検挙は159件と07年同期比で120件も増加した。なかでも、少女など未成年の児童から売春を誘い込む「不正誘引」の検挙件数も前年同期比で53件増の74件と、3倍以上に急増している。児童のサイトへのアクセス方法は、98%が携帯電話で、携帯サイトでの少女の書き込みがここ数年で「激増」していると見られる。

■携帯電話サイトでの投稿数はどこも右肩上がり

 携帯電話のブログやSNS、掲示板などの監視運用を行っているガイアックスの担当者はJ-CASTニュースに対し、

  「10代が使っているケータイサイトの削除対象のほとんどは、性行為を目的とした個人情報の交換するような書き込みや、自分の局部などのわいせつな画像をアップロードしたもの」

と打ち明ける。

 こうした「援助交際の誘い込み」や「わいせつ画像のアップ」も「小遣い欲しさ」や「興味本位」といった安易な動機がほとんど。自身のわいせつ画像を投稿して女子高生などが検挙された事件を担当した捜査関係者も「罪悪感がまったくない様子で、そうしたことが問題だ」と10代の少年・少女のモラルの低下を嘆く。ここ最近、携帯サイトでの少女の売春を誘い込む書き込みが「激増」している背景について、ある専門家は、

  「警察が捜査に力を入れているということもあるだろうが、携帯電話サイトでの投稿数はどのサイトも右肩上がりで急増している。(少女の)利用が増えれば、そういった書き込みも増えてしまう傾向があるのではないか」

と憂慮している。


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