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2008年11月10日(月) 12時42分

「ムーンライトながら」の指定席券でダフ屋行為 常習男を逮捕産経新聞

 JRの夜行快速列車「ムーンライトながら」の指定席券を転売目的で購入し続けたとして、警視庁生活安全特捜隊と田園調布署は8日、東京都迷惑防止条例違反(常習ダフ屋行為の禁止)の疑いで、新宿区歌舞伎町、会社員、関根健真容疑者(37)を逮捕した。約5年間で250万円をもうけたとみられる。

 調べでは関根容疑者は転売目的で、8月2日午前10時ごろ、JR新宿駅東口「みどりの窓口」で、9月2日午後11時19分発の夜行快速電車「ムーンライトながら」の大垣駅(岐阜県)〜東京駅間指定席券1枚を310円で購入した疑い。また、8月7日午前10時5分ごろには、同じみどりの窓口で9月7日午後11時10分発の「ムーンライトながら」東京駅〜豊橋駅(愛知県)間指定席券2枚を1020円で購入した疑い。

 関根容疑者は310円で購入した指定席券をインターネットオークションで2710円で転売。1020円で購入した指定席券2枚も2040円で転売していた。

 「ムーンライトながら」は指定席券と乗車券で乗車でき、1日乗り放題の「青春18きっぷ」と指定席券を組み合わせると安価で利用できるため、人気が高いという。JR窓口でもすぐに売り切れるといい、関根容疑者から割高な指定席券を購入してもトータルでは割安で列車を利用できたという。

 関根容疑者は「5年ほど前、家を飛び出して行くあてがないときに青春18きっぷで電車に乗り、思いついた」と供述。5年間にわたって、指定席券の転売を続け、もうけを生活費に充てていた。

 「障害者用座席を買い占めて転売している人がいる」などの苦情がJRに寄せられ、JRは昨年7月ごろ、関根容疑者に注意したが、その後も転売目的の購入をやめないため、警視庁に相談していた。

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