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2008年11月10日(月) 16時18分

マイクロソフトのバルマー氏、ヤフー買収に「関心なし」Computerworld.jp

 米国MicrosoftでCEOを務めるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は11月7日、オーストラリアのシドニーで、「われわれは米国Yahoo!を買収することに関心はない」と語った。Yahoo!は頼みの綱としていた米国Googleとの広告提携が白紙になったことで財政的に困難な状況に陥っており、先行きが不透明となっている。

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 GoogleがYahoo!との広告事業における提携合意を解消したと発表した11月6日、Yahoo!株がナスダック市場でつけた終値は13.96ドルだった。

 提携が白紙になったことで、Yang氏は方針転換を余儀なくされたようだ。同氏は11月5日にサンフランシスコで開催されたWeb 2.0に関するコンファレンスで、「Microsoftにとって最良の選択は、Yahoo!を買収することだろう。Yahoo!は、あらゆる合理的な提案を検討する用意がある」と語った。

 こうしたYang氏の発言に対しBallmer氏は、「われわれは買収に改めて目を向けるつもりはない。率直に言って、彼らがどうして話を蒸し返そうとしているのか理解できない。彼らは1株33ドルというわれわれの買収提案を断ったのだから」とそっけない発言をしている。

 しかし、もしMicrosoftがYahoo!買収にまだ関心を持っているとするならば、今が絶好のタイミングだろう。6日の終値が13.96ドルだったように、現在Yahoo!の株価は低迷している。

 ちなみに「Yahoo!買収に関心がない」と語ったBallmer氏だが、「検索に関する何らかの提携の機会はまだある」と、含みを持たせる発言もしている。

(Daniel Ionescu/PC World米国版)

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