AIG支援15兆円に拡大＝保険会社に初の資本注入−米政府発表（時事通信）

2008年11月10日(月) 22時31分

　【ワシントン10日時事】米財務省と連邦準備制度理事会（FRB）は10日、政府管理下で経営再建中の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ（AIG）に対して、金融安定化法に基づき、同社発行の優先株を買い取る形で400億ドル（約4兆円）の公的資本注入を行うと正式発表した。同法はこれまで商業銀行や投資銀行を対象としてきたが、保険会社への適用は初めてで、今後論議を呼びそうだ。
　これに伴い、AIGへの公的支援総額は、現在の1228億ドル（約12兆円）から1525億ドル（約15兆円）に拡大する。
　同省は、AIGは「金融システム上、重要な会社だ」と説明。支援強化で「資産処分計画を秩序正しく実行できる能力は高まる」としている。　

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