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2008年11月09日(日) 14時32分

バリ島爆弾テロ実行犯3人の死刑執行 報復の可能性も産経新聞

 【シンガポール=宮野弘之】インドネシア検察当局は9日、202人が死亡した2002年のバリ島爆弾テロの実行犯で、死刑判決を受けたイスラム過激派組織ジェマ・イスラミア(JI)メンバー3人の死刑を執行したと発表した。ロイター通信によると、3人の遺体は、ヘリコプターで家族の元に送られた。3人を支持するイスラム過激派が死刑の報復として、テロを起こす可能性があるため、全土に厳戒態勢が敷かれている。

 処刑されたのは、アムロジ(47)、サムドラ(38)、ムクラス(48)の3死刑囚。9日午前零時15分、ジャワ島に隣接するヌサカンバンガン島の刑務所で執行されたという。3人はイスラム教にのっとり、断頭刑を望んだが、インドネシア最高裁の決定に従い、銃殺刑に処せられた。

 同事件は02年10月12日、バリ島中心部の繁華街にある観光客が集まるナイトクラブで、仕掛けられた爆弾が爆発。オーストラリア人88人、日本人2人を含め計202人が死亡した。

 死刑執行を受けて、オーストラリア政府は、バリを含むインドネシアへの旅行を自粛するよう国民に求める渡航勧告を出した。

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