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2008年11月09日(日) 14時11分

金属弾発射で新型エアガンに殺傷能力か 警視庁捜査産経新聞

 東京都北区の遊技銃製造会社「タナカ」が開発、発売した新型エアガンが、拳銃と同様の殺傷能力を持つ疑いがあるとして、警視庁組織犯罪対策5課は銃刀法違反の疑いで、同社を家宅捜索し、エアガン約800丁を押収していたことが9日、分かった。同課は押収したエアガンを鑑定し、同社社長ら関係者から事情聴取するなど、立件に向けて捜査している。

 問題になっているのは、今年7月に同社が発売した回転式拳銃型エアガン「カシオペアタイプ」。本体にガスを注入する従来のエアガンとは異なり、薬莢(やっきょう)型のタンクにガスを入れ、その圧力でプラスチック弾を押し出す仕組み。本体を改造しなくても、タンクの強度を上げて火薬を詰めれば、金属弾を発射できる可能性があり、拳銃と同程度の殺傷能力を持つ疑いがあるという。

 同社は先月7日に家宅捜索を受け、すでに製品の出荷を停止。流通していた在庫を回収したが、すでに約1000丁以上が出回っているとみられる。ただ、現在のところ金属弾を発射できる薬莢型タンクは流通していないという。

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