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2008年11月09日(日) 08時21分

ロシア原潜が実験航行中に事故、20人以上死亡読売新聞

 【モスクワ=瀬口利一】ロシア国営テレビによると、ロシア太平洋艦隊所属の原子力潜水艦が8日、実験航行中に事故を起こし、乗組員ら20人以上が死亡した。

 負傷者21人は脱出し、救助艇に収容された。露海軍当局者は、「火災防止装置の誤作動が起きた」と説明している。原子炉は通常通り作動しており、原潜内の放射能レベルに異常はないという。

 事故現場の詳しい位置や、事故発生時の状況などは一切、明らかにされていないが、原潜には208人が乗っていた。犠牲者には、造船会社の作業員らが含まれており、極東地方の日本近海を航行していた可能性もある。船体に損傷はなく、原潜は9日未明(日本時間同日早朝)現在、救助艇とともに沿海地方の基地に向かっているという。

 メドベージェフ大統領はセルジュコフ国防相から事故の報告を受け、原因究明と遺族への支援補償対策を命じた。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081109-OYT1T00198.htm?from=top