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2008年11月09日(日) 03時03分

大学生の大麻摘発、03年度以降10校で43人…読売調査読売新聞

 大学生による大麻事件について、読売新聞が関東と関西の24大学に緊急調査を実施した結果、2003年4月以降、少なくとも10大学で43人が大麻取締法違反容疑などで逮捕・書類送検されていたことがわかった。

 学内での大麻密売や吸引については、昨年までは1件も確認されていなかったが、今年になって、慶応、法政、関西の3大学で判明した。大学側の危機感は強く、21大学が、学内のパトロールをするなど対策を余儀なくされている。

 調査は東大、京大、阪大の国立3大学と早稲田、慶応など関東地区の13私大、関西地区の8私大を対象に実施し、22大学から回答があった。明治、帝京の2大学は未回答。

 その結果、03年4月以降に学生が大麻取締法違反容疑などで逮捕・書類送検されたと回答したのは、関東学院(14人)、慶応(8人)、法政(5人)、上智、中央(各4人)、東京(3人)、関西(2人)、同志社、関西学院、龍谷(各1人)の10大学。慶応では、今年10月に逮捕された2人が学内で大麻を売買、6〜9月に5人が逮捕された法政でも、学内での大麻密売や吸引が確認された。

 慶応、法政、中央など9大学では、学生向けの薬物乱用防止講習会を開催するなどの対策を打ち出しているほか、上智と関西の2大学は、キャンパスが大麻密売の現場にならないようパトロールを実施、もしくは検討するとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081109-00000003-yom-soci