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2008年11月09日(日) 00時00分

Q「被害者の「肉声」聞くと動揺しそうです」読売新聞

 『法廷では事件の被害者の方も証言するのでしょうか。当事者の方の「肉声」を聞くと動揺しそうで、きちんとした判断ができるか心配なのですが。』

 刑事裁判では、法廷で取り調べた証拠に基づいて、被告人が有罪かどうか、有罪であればどのような刑にするのかを判断します。このため、法廷で被害者が自らの言葉で証言することも、「証拠」の一つになるのです。

 裁判員裁判では、被告人が有罪かどうか、どのような刑にするかは、裁判員や裁判官が一緒に「評議」で議論する中で決めていくことになります。その議論を通じて、公平さに欠ける意見や「法と証拠」に基づかない意見は是正されていくと思います。

 裁判官も、裁判員に選ばれた皆さんが、法と証拠に基づいて判断してもらえるように議論を進行し、適切な助言をすることになっていますので、安心してください。

 (札幌地検広報官 小野徹)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1225248391333_02/news/20081110-OYT8T00083.htm