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2008年11月09日(日) 21時42分

中東和平交渉の継続を 国連など期待表明へ中国新聞

 【シャルムエルシェイク(エジプト東部)9日共同】中東和平を支援する米国、国連など四者は九日、エジプトのシャルムエルシェイクで閣僚級会合を開く。パレスチナ和平交渉が、仲介役の米国の政権交代後も継続されるよう国際社会の期待を表明する見通し。

 イスラエル、パレスチナはブッシュ米政権中の二〇〇八年末の和平合意を目標に掲げてきたが、達成が絶望的になったことを踏まえ、今後も和平交渉を継続すべきだというメッセージを明確に打ち出す。

 オバマ次期米大統領は和平仲介に意欲を示しているが、来年二月に総選挙が行われる予定のイスラエルでは和平消極派の政権に交代する可能性もあり、和平の行方は選挙結果に大きく左右されそうだ。

 会合にはライス米国務長官、潘基文バン・キムン国連事務総長らが出席し、イスラエル、パレスチナの代表がこれまでの交渉の成果を報告。

 パレスチナ和平交渉は、昨年十一月の中東和平国際会議を出発点に七年ぶりに再開。主要争点のうち国境画定では、イスラエルが占領地ヨルダン川西岸からほぼ全面撤退する原則で一致するなど一定の歩み寄りがあったとされるが、聖地エルサレムの帰属、パレスチナ難民帰還問題で進展は伝えられていない。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811090272.html