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2008年11月09日(日) 18時18分

首相、全国遊説スタート 3年後の消費増税強調東京新聞

 麻生太郎首相は9日、水戸市のJR水戸駅前で街頭演説し「まず景気対策をやって経済のパイが大きくなったところで皆さんの介護、福祉、医療に使うため消費税を上げさせてください」と述べ、景気動向をみて3年後に消費税率を引き上げる考えを重ねて強調した。

 首相は次期衆院選へ向け全国各地での遊説を計画しており、この日が第1弾。「地方の声を直接聞きたいと思ってここを選んだ」と演説を始め、地方重視の姿勢をアピール。「高速道路の料金を週末だけどこまで走っても1000円にする。これは間違いなくやる」と述べ、追加経済対策の実現にあらためて意欲を示した。

 これに先立ち茨城県ひたちなか市では、西念幸吉茨城沿海地区漁業協同組合連合会会長ら地元漁協関係者と懇談した。漁協側は漁獲量減少、後継者不足など漁業の厳しい環境を踏まえ「安定した生活が送れる政策を考えてほしい」と要望。首相は真剣な表情でメモを取りながら聞き、「具体的な案があれば言ってほしい」と応じていた。

 首相は、同市の那珂湊魚市場も視察。大勢の買い物客にもみくちゃにされ、店頭のアンコウを持ち上げるパフォーマンスも見せた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110901000105.html