記事登録
2008年11月09日(日) 18時04分

那覇市長選に3人届け出 自公、反自公の選択が焦点東京新聞

 任期満了に伴う那覇市長選が9日告示され、3選を目指す無所属で現職の翁長雄志氏(58)=自民、公明推薦=と、無所属新人で元沖縄県議の平良長政氏(65)=民主、共産、社民、国民新、沖縄社大推薦、諸派新人で会社役員の屋良朝助氏(56)の3人が立候補を届け出た。16日に投票、即日開票される。

 翁長、平良両氏による事実上の一騎打ちで、与野党とも総力戦の態勢。次期衆院選をにらんで「自公」か「反自公」かの選択が焦点になる。

 また6月の県議選で野党側が躍進して過半数を制しただけに、市長選は沖縄の政治潮流を占うだけでなく、仲井真弘多知事の県政運営や2年後の知事選にも影響を与えることになりそうだ。

 翁長氏は第一声で、歳出削減など2期8年間の実績を挙げ「今度は歳入増に向けて市街地再開発を含めた事業の中で活力を確保したい」と3期目への意欲を強調。同時に「沖縄県のけん引車として日本一の市をつくる」と述べ、環境対策なども推進する姿勢を示した。

 一方、平良氏は「強きを助けて弱きをくじく自公政治に終止符を打って、沖縄と日本の政治を変えたい。市民が主人公となる市政を目指す」とアピール。後期高齢者医療制度の廃止などを前面に掲げるとともに、子育て支援拡充や格差問題の解消に取り組むことを公約した。

 屋良氏は、財政再建と談合や天下りの禁止などを訴えた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110901000300.html