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2008年11月09日(日) 21時22分

中国、57兆円規模の内需拡大策=金融危機の影響軽減−融資制限撤廃も時事通信

 【北京9日時事】中国政府は9日、温家宝首相が主宰して5日に開いた国務院常務会議で、積極的な財政政策と適度な金融緩和によって内需を拡大し、経済成長を促進する10項目の措置を決めたと発表した。国際金融危機が中国経済に与えている影響を軽減するための措置で、これに伴う総投資額は概算で2010年末までに4兆元(約57兆円)に上るとしている。
 措置の中には、銀行の融資規模制限の撤廃も含まれている。中国政府はインフレ抑制と経済過熱防止のため、昨年末から金融引き締め策を取ってきたが、9月以降の3回にわたる利下げに加えて、今回の融資制限撤廃により、金融緩和に転換した。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081109-00000075-jij-int