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2008年11月09日(日) 18時02分

ゴジラ通して平和を考える…静岡福祉大学スポーツ報知

静岡福祉大の学園祭で開かれた、「ゴジラ」をテーマに平和や環境問題を語るシンポジウム

 静岡県焼津市の静岡福祉大学で9日、「ゴジラ」をテーマに平和や環境問題を語るシンポジウム「ゴジラ・ファンの集い・焼津 ゴジラ・サミット」が、学園祭に合わせて開かれた。

 映画「ゴジラ」は、1954年に同市の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が、米国の水爆実験で被ばくしたことを背景に制作。海底で眠っていたゴジラが水爆実験で目覚め、東京湾を襲うという設定で同年に公開された。

 シンポでは、加藤一夫学長が「ゴジラは核兵器による破壊と恐怖の象徴だが、その後地球の平和や環境を守る守護神になった」と指摘。「ゴジラと焼津の結び付きの原点を確認し、破壊ではなく平和を創造していこう」と訴えた。市民団体「ビキニ市民ネット焼津」の小畑幸治さん(52)は「第五福竜丸事件を単に負の遺産として考えず、平和を訴えていくポジティブなものとしてとらえよう」と強調した。

 会場入り口には段ボール製の高さ約3メートルのゴジラ像。横では地元漁師の間で形状から「ゴジラ」と呼ばれる深海サメ「ヨロイザメ」のフライも販売された。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081109-OHT1T00183.htm